ビジネスでSNSを駆使してわかった10のこと

ファッション・美容関連を中心にハンズオンのコンサルティングを行っている会社がSNSを駆使してわかったことをブログに記録していきます。

インフルエンサーの使い分けとSNS

近年、中小企業でのインフルエンサー利用も目立ちます。しかし、なかなか実績を出すのは難しく苦戦している会社様も多いのではないでしょうか?
そこで今回は実際の成功例に沿ってインフルエンサーさんとの取り組み例を見ていきましょう。

 

1.パワーインフルエンサー1人に絞った方法

実際、5万フォロワーの人を10人集めて50万フォロワーへリーチという方法を使ったとしましょう。
今回がアパレルの案件だとしたら、アパレル系インフルエンサーに仕事を振ることになりますよね?
その場合必然的にフォロワーはかぶるのは理解できるでしょう。特に、インフルエンサーは自分と同等か少し上のレベルのインフルエンサーとつるみます。
なぜならフォロワーを増やすためです。
イメージが近く自分よりフォロワーが多いインフルエンサーとつるみ、タグを付けあったら意識している属性のフォロワーがふえると思いませんか?
実際にそのようにして増やしています。

と、いうことは「フォロワーは被っている」のが理解できますね。
そうなった時に50万フォロワーリーチではなく実際は35万フォロワーリーチかもしれません。
しかしこの被りは時に良い効果も生み出します。
今回の話は予算があまりない会社さんの成功例です。
この時は1人で30万フォロワーをもつインフルエンサーさんに絞り半年契約で商品贈呈と謝礼をお支払いする方式です。

あくまで彼女が最近見つけたショップという程での投稿が必須になります。彼女自身がはまっているという流れを作り出した結果、インフルエンサーさんたちが自ら購入するということが起きました。
いろんなインフルエンサーに依頼しすぎて信用を無くすことも多いアパレル商材でみごとに成功した例ですね。

 

2.徹底したピラミッド型を形成したPR

 ある程度の資金がある企業様だと徹底したピラミッド形式をとるとかなりの確率で成功しやすいです。

ピラミッド形式を中途半端にやった場合は効果が感じられないままの無駄な資金投下になってしまっていますがキチンと戦略的に続けた場合は効果があります。

 

大手の会社さまがよくやっている手法ですが、新しいCMや新しい広告モデルが採用された際にPRを打つ場合が最も多いです。

有名な芸能人がCMに出ることにより自然に消費者に刷り込まれます。

その刷り込みを何度も繰り返せば購買行動に結びつきやすかったのが以前の話です。しかし、現在のSNS世代はテレビをリアルタイムで見る数も減っているのはご存知ですよね?

その時に同じような効果を表すのがSNSのピラミッド形式です。

 

CMはもちろん、雑誌やSNS広告などあらゆる場に新PRモデルを使用した広告を打ちます。

今までCMだけをやってきた会社も今はあらゆる広告を使用するようになってますね。

そこまで、大体的な仕込みをしてからSNSの出番になります。

今回のPRに立っているモデルに近い属性のパワーインフルエンサー数名にPR案件を流します。

「◯◯ちゃんがCMやってるシャンプーがドラッグストアにあったから買ってみて使ってる」などとインフルエンサー自身もそのタレントのファンであり、それが要因で気になっていたていを測ります。

そこで「このシャンプーを使ったらみんな髪が綺麗になるという」刷り込みが行われ始めます。

タレントさんが綺麗で加工の入った広告がさらに綺麗なのは当たり前ですが、自宅で撮ってあげているインフルエンサーの髪もなんか綺麗な気がする??となると信憑性が増しますよね?

 

そこにさらに駄目押しです。

流行っているという刷り込みを行います。

先ほど依頼したパワーインフルエンサーに近いミドルインフルエンサーに依頼を流します。

特によく遊んでいる人が良いでしょう。

「◯◯ちゃんにおススメしてもらったシャンプーがマジでいい」とかくステマっぽい人を数名と、普段からフォロワーさんとコミュニケーションが築けている人に指定なしの軽い投稿をお願いします。

その場合、あえてコメントはがっつり書かずに写真に写り込んでいるシャンプー、もしくは「最近髪の調子がいいー」と質問待ちの髪をアピールした投稿をしてもらいます。

ステマが溢れているので消費者は宣伝ではない本当に使用している商品やブランドの情報を自ら取得しようとします。

その際に最も重要なのが「コメント欄」です。

案件の投稿にあえて案件の商品を避けて全く別の質問をする人結構いますよね?

インフルエンサーが案件を自然に見せるためにサブアイテムに本当に自分が使っている商品を入れがちなのは消費者は理解しています。

なのであえてサブアイテムとして映り込んだりする程度が信憑性が増すんです。

 

そのようにしてピラミッド形式を組み、一番下のマイクロインフルエンサーに商品をばら撒き使い続けてもらいます。

そうすると彼女たちは案件はすくないので自然に使い続けてくれてピラミッド形式が完成します。

 

えっ、ここまで考えてPRしなきゃいけないの?と思った会社さんも多いかとおもいます。

簡単なPRなんてこの世の中にはありません。

とりあえずインフルエンサーを使えば物が売れて儲かると手を出している会社様も多いかと思いますがあくまで根気強い戦略と時間が必要です。

少し手を出してやめてしまうようなら効果は出ません。万が一効果がでたとしてもたまたま依存性高いフォロワーが多いインフルエンサーに当たっただけで一過性のものです。

お金が有り余って入ればやってもいいかとはおもいますがそうでない場合は継続が厳しくなりすぐに辞めざるをえなくなるので注意が必要です。

 

戦略的にPRをしたい会社様は予算とスパン、期待する結果をPR会社につたえ一緒に根気強くやっていくのが懸命です。

予算がないなら月5万10万と言わずに半年で30万、60万と言えば使い方が変わってきます。月契約より半年契約での提示と交渉が少ない予算で取り組めるコツですよ。

 

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